


ご自身やお子さまの噛み合わせについて、チェックしてみましょう。
鏡の前に正面を向いて軽く口を閉じ、
- 頬のふくらみが左右ちがうなど顔の形が左右対称でない
-
左右の口角が水平な線上にならんでいない
- 口を「イー」と横に開いたときに、
下あごの前歯が上あごの前歯にかくれてほとんど見えない
- 前歯の中央(歯と歯の間)が上あごと下あごとで同一線上にない
そのほか、
- 唇が完全に閉じていない(数ミリ程度でも開いている)状態が続く
- 笑ったときに上あごの歯ぐきがよく見える(ガミースマイル)
- 下あごが上あごよりも前に出ている(受け口)
- 奥歯が噛み合わさっているのに、前歯が噛み合っていない(開口)
こうした状態のいずれかにあてはまる場合、理想的な噛み合わせとはいえず、噛み合わせや骨格がずれている可能性があります。


子どもの矯正は歯並び自体よりもまず、あご・骨格の成長期(小学生くらいまで)に、将来歯がはえそろうための理想の土台(骨格)を得ておくことが大切です。骨格が正しく成長せず、噛み合わせがずれていると、歯並びや顔の形などの見た目だけでなく、症例によっては口呼吸に頼ってしまい、感染症やアレルギーにかかりやすくなるなど、健康にも好ましくない影響を及ぼします。また、逆に口呼吸が原因で噛み合わせが悪くなること少なくありません。顔と歯並びの形成、生活習慣とは密接につながっています。
子どものうちに行った矯正による理想の噛み合わせは一生の財産となりうるものです。ぜひ、早い時期からお子さまの噛み合わせについてご留意いただければと思います。
幼稚園の年長さん(5、6才)からの矯正は早すぎるのでは?と思われますが、早く治療を始めると、少し時間はかかりますが、より理想的な顔立ち歯並びになります。
また、将来抜かないといけないと言われた歯でも、早い時期から検診いただくことで、抜かなくても大丈夫なケースがあります。



『噛み合わせが原因で体の不調…?』そんな言葉を新聞・雑誌やテレビなどで目にされるかと思います。実は、歯の噛み合わせがずれていると、偏側噛み(片方噛み)になり、噛む側の筋肉ばかりが発達してしまいます。それがさらにずれを招き、頭の向きや視線、肩、背骨…というように、下へずれが広がります。すると、二足歩行をしている人間は倒れないようバランスを保とうとするため、ずれたまま無理のかかった状態で安定してしまいます。また、骨格や見た目のずれだけではなく、慢性的な神経や血管やリンパ管の圧迫につながることもあります。さらには、なにかのきっかけで無理が許容範囲を超えてしまうと、深刻な症状に発展しまうという可能性があります。
噛み合わせのずれを治すことで、全身のずれが正され、症状が改善されることも少なくありません。医科で治療を続けても症状がなかなか改善されないという場合など、思い当たる方はぜひ一度ご相談ください。



大きな部分入れ歯をご使用の方には、噛み合わせがずれているケースが多く見られます。入れ歯で全体の噛み合わせを調整し直すことで、理想的な噛み合わせが得られ、快適に噛めるようになります。
入れ歯の噛み合わせ治療は、保険適用内の治療でも行うことができます。
当院では保険治療においても細心の注意を払って治療にあたるのはもちろんのこと、保険治療の範囲内でできるかぎりの最善な処置をいたします。
大まかな治療の流れについては、お気軽にお問い合わせください。